用心棒もつらいよ
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配役
冒険者 :
用心棒 :
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冒険者「いやあ、もうすぐだな、クルム鉱山。この道をずっとまっすぐだっけか?」
用心棒「・・・そうだな。」
冒険者「なんだ? これからいっちょ大捕り物かまそうって時に、用心棒サマがそんなんじゃ、調子狂っちまうぜ。」
用心棒「ふん、楽しそうだな。」
冒険者「おうともよ! なんたって国のお墨付きの仕事だからな。報酬もタンマリだしな!」
用心棒「金か。そんなに金が欲しいのか。」
冒険者「なんだよ、んなもんあたりまえじゃねえか! 金さえあれば、好きなことがなんだってできちまうんだぜ? あって困ることなんかねえだろうがよ!」
用心棒「お前は気楽でいいな。その能天気さ、少し分けて欲しいものだ。」
冒険者「おうおう、分けられるもんなら分けてやるぜ! そんなどんよりした空気なんて出されたら、こっちまで暗くなっちまうぜ。」
用心棒「一応聞くが、今回のターゲットの情報はすべて把握してるか?」
冒険者「もちろんよ! なんかアヤシイ儀式をやろうとしてるってヤツだろ?」
用心棒「・・・それだけか?」
冒険者「お、おう・・・悪いかよ。」
用心棒「はあ・・・頼むから、もう少し危機感を持ってくれないか。」
冒険者「あん? 大丈夫だって! それこそ用心棒サマのチカラで、チョチョイとやってくれんだろ?」
用心棒「そんな甘いものではない。まったく、国はなんでこんな輩に依頼したのか・・・」
冒険者「言ってくれるじゃねえか。俺だって、やるときゃやるんだぜ。」
用心棒「いいかよく聞け。そんな甘い考えだと・・・お前、死ぬぞ。」
冒険者「え? 俺が? はっはっはっは! ないない、それだけはない!」
用心棒「どこからそんな自信が湧いてくるんだ?」
冒険者「だって俺、今まで死んだことないしよ。次も絶対大丈夫だって!」
用心棒「・・・こいつは紛れもない、正真正銘の阿呆だ。う、胃がキリキリする・・・」
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【声劇台本】 用心棒もつらいよ
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