油断するなよ、若僧
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配役
酒場のオヤジ :
冒険者 :
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酒場のオヤジ「いらっしゃい。今日はひとりかい?」
冒険者 「ああ。ちょいとワケありでな。」
酒場のオヤジ「どうした、仕事の話か?」
冒険者 「さすが、察しがいいな。」
酒場のオヤジ「はは、おまえさんとは長い付き合いだからな。顔みりゃわかる。」
冒険者 「じゃあ、早速なんだが。オヤジさん、クルム鉱山って知ってるか?」
酒場のオヤジ「もちろんだ、ワシを誰だと思っとる。だが、あそこはいま閉鎖しとるだろう。」
冒険者 「いや、あいにく石っころには用がなくてな。」
酒場のオヤジ「じゃあ、なぜ聞いた?」
冒険者 「どうやらそこにネズミが一匹、まぎれこんだらしい。そいつをつかまえてこいと、国からのお達しを受けたんだよ。」
酒場のオヤジ「なるほどな。おまえさんのウデで大丈夫なのか?」
冒険者 「おいおい、心配してくれるなよ。それに、今回は用心棒をつけてくれるそうだ。」
酒場のオヤジ「うーむ、どうも気になるな。まあ、ワシが口をはさむことでもないか。」
冒険者 「聞くところによると、報酬をタンマリいただけるって話だ。そうなったら、この店でパーッと使わせてもらうぜ。」
酒場のオヤジ「期待しないで待っとるよ。ほれ、鉱山までの地図だ。」
冒険者 「おお、サンキュ! 恩に着るぜ。」
酒場のオヤジ「いいか、あそこは危険だからな。出かける前に準備は整えていけよ。」
冒険者 「わかってるって。それじゃ、行ってくる!」
酒場のオヤジ「・・・やれやれ。油断するなよ、若僧。」
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【声劇台本】油断するなよ、若僧
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