まよっちゃった
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配役
女の子 :
青年 :
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女の子「あれ、また同じとこにでちゃった。おっかしいなあ、さっきと反対のほうにいったはずだったんだけど・・・反対で同じだったら、つぎは反対の反対・・・って、それじゃあ元通りになっちゃうよ! うーん、よくわかんないけど、考えてるより、進むしかないよね。」
女の子「・・・また同じとこかあ。あー、こんなとこでまよってる場合じゃないんだけどなあ。どうしよう、足は痛いし、つかれたし・・・もうやだあーー!!」
青年 「そこにだれかいるのかい?」
女の子「へあっ!!」
青年 「あ、ごめん。おどろかせちゃったかな。」
女の子「え、あ、あの、その・・・あ、あなた、どこからきたの!?」
青年 「どこからもなにも、声が聞こえたから、なにかあったのかなって見にきただけだよ。」
女の子「そう・・・わたし、そんなにおっきい声だしてた?」
青年 「少なくとも、ぼくに聞こえるくらいはね。」
女の子「やっ、はずかしい・・・」
青年 「気にしないで。それにしても、こんなところでどうしたんだい? このあたりで人に会うことなんて、滅多にないんだけど。」
女の子「じつはわたし、おつかいの途中で。この森をぬけたら近道になるからって、ずっと歩いてたんだけど、ぜんぜんぬけられなくなっちゃって。同じとこに何回も帰ってきちゃうし・・・えへ、まよっちゃったみたい。」
青年 「そうだったんだ。どこに向かおうとしてたの?」
女の子「えっと、ラークリーって街。」
青年 「ラークリー? ずいぶん遠くまでいくんだね。」
女の子「そうなの。だから急がなきゃって思って、ぬけ道通ろうって。でもこれだったら、遠回りしててもあんまり変わんなかったよね・・・」
青年 「わかった。とにかく、森をぬけるまでぼくが送っていくよ。」
女の子「え・・・いいの?」
青年 「だって、まよっちゃったんでしょ? このまま置いていけないよ。」
女の子「やったー、ありがとう! ・・・あ、ございます! ふつつかものですが、どうかよろしくお願いします。」
青年 「やだな、かたっくるしすぎるよ。さ、いこう。」
女の子「はーい!」
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【声劇台本】 まよっちゃった
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